日本の伝統文化で心を整える『お茶』を通じて、角野賢一さんと出会う。

『お茶』をコミュニケーションのきっかけととらえ、多くの人や場所をノックしてきたnokNokの角野賢一さん。お茶をエンターテイメントに昇華させ、『お茶』の魅力を伝えます。

お茶文化への興味の原点

『お茶』に関心をもったきっかけは何でしょうか?

前職では、日本で一番大きなお茶の会社で働いていたのですが、2009〜2014年に米国に赴任した際に、『お茶』は単なる美味しくて健康的な飲み物ではなく、コミュニケーションツールでもあるのだということに気づきました。海外の文化に触れることで、日本の美意識や『お茶』のカッコ良さに気づき、それからより関心を持つようになりました。

『お茶』はコミュニケーション

お茶文化の魅力は何でしょうか?

人と人との良縁のキッカケを与えてくれるところです。私はコミュニケーションとは、『お茶』を淹れるようなことだと思っています。なぜなら『お茶』を淹れるということは、「しばらくの間あなたにお付き合いしますよ!」という意思を表明していることと同じだからです。この気持ちを持ち続けて色んな人に『お茶』を淹れていると、時々良いご縁を育むことができ、自分では思いもよらないような楽しいことが起こったりします。だから『お茶』を1杯淹れて差し上げられるかどうかが、楽しい人生を送る秘訣だったりすると思うのです。

『お茶』の楽しみ方

『お茶』の楽しみ方を教えてください。

日本茶(煎茶)は、抽出するお湯の温度によって味が変わったり、焙煎することで香りが変わったり、茶葉自体を食べることができたりと、実に沢山の楽しみ方があります。現在、これらのことは日本人でさえも知らないことが多いです。私たちのやっているOCHA experienceでは、上記にあげたようなことを全て体験してもらうことができます。そして、私どもは茶畑を管理する農家さんとも仲が良いので、お茶の産地ツアーなどもやらせていただいております。抹茶も良いですが、是非日本茶(煎茶)についても知っていただくと、日本食の楽しみ方のバリエーションが増えると思います。

Message to MICE organizers

【角野賢一さんから、MICE開催者の方々へ】

私たちは、未だまちの中に日本の歴史や文化が感じられるこのエリアで、海外から来られるお客様が充実した日々を過ごせるような企画を日夜考えております。海外のお客様に「コーヒーブレイクにお茶が出てくるのは日本を感じられていいよね。」「仕事の合間にまちを歩くだけで日本的なお庭や歴史的な建造物が見られるから楽しいよね」というような感想をいただくためには、日本らしさを押し付けるだけではなく、海外のお客様にちゃんと楽しんでもらえるエンターテイメントが必要だと思います。日本文化を楽しく感じて、理解できるようなコンテンツを準備して、皆様と共にお届けしていきたいと思っております。

基本情報

【角野賢一さん】

nokNok株式会社 代表活動家/CEO

nokNok株式会社