
都心の水辺で自然環境を身近に感じる『竹芝干潟』で、寺田浩之さんと出会う。
幼い頃から水辺を基地に遊び、「いきもの」をハントしてきたKOKOPELLI+の寺田浩之さん。都心の水辺に生息する「いきもの」たちが織りなす別世界を、ちょっと違った視点で体験を通して皆様へお伝えします。
自然への関心の原点
水辺や自然に関心をもったきっかけは何でしょうか?
もともと生まれた場所が江東区の運河に囲まれた地域で、子どもの頃の遊び場所も自然と水辺が多かったです。関心を持ったのは、お世辞にも綺麗とはいえない身近な運河に思っても見なかった魚やエビ、カニが生息しているのを発見した時からですね。一見すると「いきもの」がいないと思うようなところで自分にしか見つけられないものを見つけ出すことが楽しくなってしまって。生粋の水辺のハンターなんですかね。

癒やされる水辺
水辺の魅力は何でしょうか?
水辺であれば海でも川でも池でも、訪れると自然と疲れが取れるというか癒される感覚があります。それは理由などを言葉で伝えることができないことなので難しいのですが、水辺に近づくと気がすむまで水面を眺めて、水中の「いきもの」を探して、発見したらじっと行動を観察して。気がついたら疲れや体調不良などが改善されている感じがします。

隠れたいきものたち
水辺の楽しみ方を教えてください。
まずは、遠くではなくていいので近所の水中をじっくり眺めてください。私はとにかく、ここという場所を決めたら、水辺の岩にでもなった感覚で気配を消して水中を覗きます。そうすると、こちらの気配が自然と同化した瞬間から、今まで隠れていた「いきものたち」がたくさん動き出します。これができると身近な水辺の世界の見方が全く変わります。季節やその日の気候などで「いきもの」の行動は全く異なるので、飽きることなく楽しむことができてオススメです。

基本情報
【寺田浩之さん】
KOKOPELLI+ 代表
KOKOPELLI+
- 自然を近くに感じられる人の暮らしを実践するために、自然環境学習やエコツアーの企画・講師、都市の自然再生を実現する「KOKOPELLI+」の代表として、魚類を中心とした水生生物を専門とし、都市部や水辺などの自然環境をフィールドとして活動する。竹芝干潟では干潟の環境再生や運営についてのアドバイザーとして魅力ある竹芝干潟の実現を目指している。